ハーフソールとオールソール、どちらを選ぶべきか
「ハーフソールとオールソール、どちらがいいですか?」という質問をよく受けます。どちらが適しているかは、ソールの消耗状態と靴の製法によって変わります。この記事では、判断の基準を整理します。
ハーフソールが適しているケース
ハーフソールは、前底部分のみを交換する施術です。踵の消耗が少なく、前半分だけが薄くなっている場合に適しています。ソール全体の構造はそのままで、前底に新しいラバーまたは革を貼り付けます。
費用と期間が抑えられるため、定期的なメンテナンスとして活用できます。ただし、ソール全体が薄くなっている場合や、ソールとアッパーの接合部に問題がある場合は、ハーフソールでは対応できません。
オールソールが必要なケース
ソール全体が均一に薄くなっている場合、ソールとアッパーの間に隙間が生じている場合、またはソールが剥がれかけている場合は、オールソール交換が必要です。
グッドイヤーウェルト製法の靴は、オールソール交換の際にウェルトの状態も確認します。ウェルトが傷んでいる場合は同時に交換することで、次のソール交換まで長く使えます。費用は¥14,300〜、期間は10〜14日が目安です。
製法による違い
セメント製法(接着のみ)の靴は、オールソール交換の際にアッパーへのダメージリスクが高まります。接着剤を剥がす工程でアッパーの素材が傷むことがあるため、持ち込んでいただいた上で判断します。
マッケイ製法の靴は、ソールを縫い直すことが可能ですが、インソールに縫い目が出るため、インソールの状態も確認します。
どちらが適しているかは、実際に靴を見てから判断します。「ハーフかオールか迷っている」という状態でお持ち込みいただいても構いません。