グッドイヤーウェルト製法の靴を修理するタイミング
グッドイヤーウェルト製法の靴は、ソールを交換しながら長く使えることで知られています。ただし、修理の可否はソールの消耗だけでなく、ウェルトと呼ばれる外周の革帯の状態に大きく左右されます。この記事では、修理を検討し始めるタイミングと、持ち込む前に自分で確認できるポイントをまとめます。
ウェルトとは何か
グッドイヤーウェルト製法では、アッパー(靴の上部)とインソール(中底)、そしてアウトソール(外底)を直接縫い合わせるのではなく、ウェルトという細い革の帯を介して縫い合わせます。このウェルトがあることで、アウトソールだけを交換することが可能になります。
ウェルトは靴の外周をぐるりと一周しており、靴底の側面から細い縫い目として確認できます。新品の靴ではウェルトに厚みと張りがありますが、使用を重ねるとウェルト自体が薄くなったり、縫い目がほつれたりすることがあります。
ソール交換のタイミングを見極める
ハーフソール(前底)の交換は、ソールの前半分が薄くなり、歩行時に革底が地面に当たり始めたタイミングが目安です。革底が直接地面に触れると、底材の消耗が急速に進みます。
オールソール交換は、ソール全体の厚みが均一に減ってきた場合や、ソールとアッパーの接合部に隙間が生じてきた場合に検討します。ウェルトの縫い目がほつれている場合は、ウェルト交換も同時に行う必要があります。
- 踵の外側が極端に減っている
- ソールの前半分が薄く、歩くと革底が透けて見える
- ソールとアッパーの間に隙間がある
- ウェルトの縫い目がほつれている
修理の費用と期間の目安
ハーフソール交換は¥4,400〜、オールソール交換は¥14,300〜が当店の基本料金です。ウェルト交換が必要な場合は別途費用が加算されます。費用はウェルトの状態と使用する底材によって変わるため、持ち込んでいただいた上でお見積もりします。
期間はハーフソールで3〜5営業日、オールソールで10〜14日が目安です。秋冬は混み合うため、余裕を持ってお持ち込みください。
ウェルトの状態は外から見ただけでは判断しにくい部分もあります。「そろそろかな」と感じたら、まず持ち込んでいただければ状態を確認します。